会津大学の学生寮・創明寮のすすめ

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春の大学構内の風景

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はじめに

これは会津大学27期生(2019年度入学)の筆者が1年間住んでいた創明寮のことについて綴った文章です。筆者が入寮する前に知りたかった情報、寮の情報、寮で暮らしてみての感想をまとめました。この内容は全て筆者の住んでいたユニットの情報を基にしています。そのため他のユニットには当てはまらない可能性があるのでご了承ください。またこの記事中には寮内のいくつかの写真が載せられています。健全な男子学生の寮の写真であるためいくつか非常に汚い写真がありますがご了承ください(これでもまだマシな方です)。

建物の作り

創明寮ではユニットという単位で生活空間が分けられます。1ユニットとは、9部屋(2人部屋を含む)、キッチン、トイレ、シャワールーム、洗面台などを合わせた生活空間のことを指します。創明寮は1フロアあたり東西に1ユニットずつあり、寮は4階まであるので計8ユニットで構成されています。現在は1〜3階の6ユニットは男子寮、4階の2ユニットは女子寮となっております(異性ユニット間の移動は禁止されています)。また寮内には階段とエレベーターが1つ付いております。東側のユニットはユニバーサルデザインに基づいた設計のようです。ちなみに住所は「福島県会津若松市 一箕町大字鶴賀字上居合90 会津大学創明寮xxxx号室」と非常に長く、これでざっと240画ほどあります(ふざけるな)。書面に住所を書くときは気合を入れましょう。ちなみに「ふくしまけんあいづわかまつし いっきまちおおあざつるがあざかみいあわせ90 あいづだいがくそうめいりょうxxxxごうしつ」と読みます。

居住人について

まずどのユニットにも共通してることを。 日本人と留学生が共同で生活をします。ユニット内に学生以外が立ち入ることは基本的にありません。男子寮には概ね1ユニットあたり15人弱住んでいます(女子寮は10人ぐらいだったような...)。1ユニット内に1人SRAと呼ばれるリーダーがいます。彼らは学部3、4年生または院生です。SRAは最長2年、日本人の学部1年生は1年、留学生は学年を問わず最長2年入居できます。

筆者がいたユニットは日本人SRAが1人、日本人の学部1年生が5人で内訳は推薦入試、一般入試がそれぞれ2人と3人、そして留学生が8人いました。留学生の殆どがアジア人でした。寮全体を見ても大半がアジア圏の人で、英語が母国語の人は殆どいません。しかし、殆どの日本人学生より英語力は段違いにレベルが高いです。

部屋について

先程の住所の項目で述べた部屋番号は「ユニットの方角+フロア+ユニット内の部屋番号」で表されます。ユニットの方角とは東側であれば1、西側であれば2が対応します。例えば東側2階ユニットの4番目の部屋は「1204」となります(この部屋は実際には存在しません)。部屋は6畳ほどの広さで、机、卓上ライト、クローゼット、ベットが備え付けてあります。下の写真が荷物を何も入れていない状態の部屋の様子です。

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部屋の様子

ベットの下には衣服を収納できる引き出しがついています。電源コンセントはベットと机付近、ベットの向かいにそれぞれ2口ずつあります。また、机付近のコンセントは情報コンセントと言われるものです。

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情報コンセント

 備え付けのものは居住者が壊した場合、買い換える決まりになっているので、部屋によっては上の写真の物と異なる場合があります。筆者のユニットのSRA曰く、家具は持ち込み禁止とありますが本棚ぐらいであれば良いそうです。また各部屋にはベランダがついており、物干し竿も付いてます。筆者のユニットではひと部屋に2人住む学生は留学生しかいませんでした。

ユニットについて

先程も記述しましたが、東側のユニットはどのフロアもユニバーサルデザインに基づいた設計のようです。ユニット内には共用部と呼ばれる場所があり、Wi-Fi、キッチン、シンク、冷蔵庫2台(ユニットによっては3台あるところも)、エアコン、大きめのテーブル、椅子が人数分あります(テレビは筆者のユニットにはありましたが、他のユニットにあるかは分かりません)。キッチンはIHコンロが2つ、その上に換気扇がついています。

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共用部の様子

  筆者はこの共用部で料理、ゲーム、談笑、テスト勉強をしたりしました。共用部から廊下が延びており、それぞれの個室が面しています。その廊下の先には台所以外の水回りがあります。洗濯機、乾燥後、シャワールーム、トイレがそれぞれ2つずつ、洗面台が鏡付きが2つ、鏡なしが1つあります。 

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水回り

光熱費

毎月、寮のポストにその月の光熱費、居住費の請求書が届きます。それらは全てゆうちょ銀行から自動的に引き落とされます。光熱費は自室の電気代、共用部の電気・水道代(上下水道)、寮全体(照明やエレベーターの)電気代が計上されます。共用部の電気代はユニットの人数で割られ、寮全体の電気代は寮全体の人数で割られた金額となります。つまり共用部やらの電気で仮想通貨のマイニングでもすればそこそこ儲けられるはずです(やるなら自己責任ね)。また寮の屋上には太陽光パネルがついてるのですが、そこで発電された電気量分の料金は割り引いてくれます。非常に良心的です。1ヶ月あたりの光熱費は1400〜5000円程に収まります。筆者の場合は年間を通じて寄宿費用や光熱費など全て含めて2.1~2.4万に収まりました。筆者の友人は個室でエアコンを付けず、iPhone1台、MacBook1台の充電だけで1ヶ月過ごしたところ、電気代が500円になったそうです。やはり会津の夏と冬は冷暖房が欠かせないのでその季節は電気代が跳ね上がります。共用部で過ごせば割と安く済みます。

寮暮らしのメリット

非常に便利です。筆者の場合、昼休みに一回寮に戻りそこで昼食を食べ、また授業に戻るということをよくしていました。学食はまともに食べれば1食300〜600円程するので、寮で昼食を食べれば財布に優しいです。また、講義室まで徒歩2分なので、忘れ物をしてもすぐ帰れます。学食では朝食を提供しているので、朝それを食べれば健康的な生活はできる(はず)と思います。英語が話せることに越したことはないですが、話せなくても生活はできます。ただし留学生が「ほんま大学にいる日本人は英語できないから萎える」(意訳)(ヅ大クオリティ)(1年生のTOEICの平均点300点台らしい)(400点超えないヅ大生は人権がありません) (てか全国平均は500点台だぞ)と言っているので入寮する前に英語を鍛えとくのが良いでしょう。筆者のユニットでは英語を全く話さないで1年間過ごした人もいました。 寮での規則は会津大学が公開しているPDF を参考にしてください。これ以外に寮生の義務としてはユニットことのミーティングに参加することです。門限も特に定められていません。

寮暮らしのデメリット

寮生以外創明寮に立ち入れないので、友人を自室に呼べない。ただし、同性の寮生ならユニット間の移動はOK。稀に留学生が我々日本人にとっては匂いがキツいクレイジーな料理を作ることがあるので、寛大な心をもちつつ換気しましょう。そして、荷物が届くときは宅配業者が寮の1階のエントランスにある電話から個室ごとの内線に電話をかけるのですが、この呼び出し音が非常に小さいです。共用部にいると自室の呼び出し音は全く聞こえません。そのため筆者は数回宅配業者に再配達をお願いする羽目になりました。

入寮前に知りたいこと

スリッパが必要なユニットもあるので事前に買っておいた方が良いでしょう。 留学生の辛くないは信用してはいけない。 ひと部屋で2人住むのは窮屈そう、相方が夜型だったりすると大変そう。 ユニット間の交流はあまりないです。あまりユニット外の友達はできません(だってみんな隠キャなんだもん)(ブーメラン)(それは自明)。日本人のゴミの分別感覚と留学生のそれが異なる場合が多いので、しっかりとミーティングで分別の基準を共有するべき。 そしてなによりも深夜アニメ好き勢多いです。

最後に

寮に住むと簡単に国際交流が出来るのでオススメです。仮に読者が留学を希望しているのなら、間違いなく寮に入るべきです。留学者を決める選考のときに話す、書くネタに困りません。寮生の中にはデータベーススペシャリスト、セキュリティスペシャリスト、強プロ強者みたいな人もいるので、そのような人に四六時中質問を投げられる環境も良いと思います。そして留学生と一緒に二郎に行ったり、スマブラしたりするのは非常に楽しいです。あと学校に近い、最高。

これでこの記事を終わらせていただきます。乱文失礼しました、この記事が読者の役に立てれば幸いです。